朝一オッズは非常に有効なファクターとして紹介してきていますが、人によっては「朝一オッズは使えない!」と考えている方もいます。
朝一オッズ否定派の意見をまとめると下記の3つに分類されます。
・そもそも朝一オッズなんてまやかしだ
・朝一は投票母数が少ないため信頼できない
・朝一異常よりも直前異常の方が有効的囲み枠
それぞれの否定に回答する形で改めて朝一オッズの有効性について説明していきたいと思います。
朝一に異常があった方が成績は確実に向上
そもそも朝一オッズなんてまやかしだと考える方もいらっしゃいます。確かに朝一に異常投票があったとしても誰が投票したかは知る術がありません。しかし、実際に「朝一に異常があった馬の方が好走率が高い」というゆるぎない事実があります。
下記は最終的に2番人気になった馬の朝一単勝人気別の成績です。
朝一単勝人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 | データ数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 24% | 41% | 54% | 88 | 86 | 7236 |
2番人気 | 20% | 40% | 54% | 81 | 84 | 21049 |
3番人気~ | 16% | 32% | 46% | 72 | 78 | 15899 |
このように朝一に異常があった方が成績は確実に向上します。これは10年以上の間、変わらずに起きている現象です。
株を買う際に株価の推移を見ることが有効なのと同じように競馬でも馬券を買う際にはオッズの推移を見ることは有効なのです。
朝一オッズは投票母数に関係なく信頼できる
続いて、朝一は投票母数が少ないため信頼できないという意見です。特にローカル開催や午前中のレースになるとそもそもの売上も少ないので朝一のオッズなんて信頼できるわけがないという意見です。
しかし、これは間違った意見です。実際に下記のデータで表れているように朝一に異常があった馬は午前中のレースだろうがローカル開催だろうが成績は向上しています。
競走番号 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 | データ数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1R | 21% | 42% | 57% | 80 | 80 | 931 |
2R | 22% | 40% | 54% | 84 | 80 | 1085 |
3R | 22% | 39% | 53% | 84 | 80 | 1131 |
4R | 21% | 39% | 53% | 80 | 82 | 1105 |
5R | 22% | 41% | 55% | 83 | 85 | 1135 |
6R | 22% | 41% | 53% | 86 | 84 | 1126 |
7R | 22% | 38% | 52% | 87 | 85 | 1161 |
8R | 21% | 37% | 52% | 85 | 83 | 1137 |
9R | 22% | 39% | 53% | 86 | 83 | 1215 |
10R | 20% | 37% | 50% | 82 | 81 | 1151 |
11R | 20% | 34% | 47% | 82 | 77 | 1058 |
12R | 21% | 39% | 50% | 88 | 84 | 1211 |
場所 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 | データ数 |
---|---|---|---|---|---|---|
中央開催 | 21% | 40% | 53% | 83 | 83 | 7072 |
ローカル | 21% | 38% | 51% | 86 | 81 | 6374 |
朝一異常の方が回収率が高い
先に示した通り、「直前3番人気→朝一2番人気」という馬よりも「朝一1番人気→直前2番人気」という馬の方が圧倒的に成績が良いことからも朝一異常に着目した方が回収率は高くなっています。
高精度なシステムを使うことで直前異常も有効活用することは可能ですがアナログで簡単に、しかも使えるという意味では朝一オッズに利点があります。
朝一オッズも直前オッズもそれぞれ良さがあるので良い部分を活かすことが重要です。
以上のように朝一オッズは現在でも非常に使えるファクターなので有効的にご活用いただければと思います。
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